2009年12月3日木曜日

「汎用性」には気をつけろ

システム開発の現場にいると、「汎用性の高い仕様でお願いします」というようなフレーズがよく出てきます。
"汎用性"という言葉は「いろいろな用途に使えて便利」というような意味で使われるが、打ち合わせなどでこの言葉が出てきたときは要注意。
無能な人間が、作るべきシステムの目的や意義が明確でない時に、この言葉を口にすることが多いからです。
"汎用性"という言葉には、ちょっとカッコよく、仕事ができそうなイメージがありますが、ほとんどの場合においてその逆で、目的を設定していない/できていないことの裏返しです。
システム開発というのは、その初期段階でシステムが果たす役割と目的を鋭く、明確にしておかないと、高確率で失敗します。
作るものがはっきりしていないとあとで作り直しになることが多く、最悪、取り返しがつかなくなることもよくあります。
なので、自分自身も"汎用性"のような曖昧な言葉はなるべく使わないようにし、またそうした言葉をよく使う人に対しては注意して付き合うのがベター。
以上、これまでの経験から得た教訓でした。

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